3月9日のFOMCで、政策金利を5会合連続で据え置くこと(5.25~5.5%)を決定。
声明文では、政策金利の維持、24年の利下げ回数見通しの維持が示された。
【FOMC声明】
今年の年末時点の政策金利見通しの中央値は前回同様4.6 %。
また、一部で修正が予想されていた、年内3回の利下げ見通しも維持した。
一方で、今年年末の実質GDP成長率の見通しを2.1%と、
前回の1.1%から大幅に引上げ、強い経済活動が続くとの認識を示した。
【Press Conference:パウエル議長の会見発言要旨】
- 全体的にハト派寄りのコメント。
- 消費者物価指数の上振れは季節性要因によるもので過度な警戒は不要。
- 失業率が今後上昇するとの見方を示唆。
- 年内利下げ開始が適切との姿勢を再表明。
- 保有資産の圧縮ペース減速を比較的早く行う意向を示す。
※参照「Federal Reserve Live March 19, 2024」:
パウエル議長の会見での予想以上に「ハト派」寄りの発言により、
安心感から金利低下、株高で反応した。
会見では、市場予想を上回った1月と2月のインフレ指標に懸念を示したものの、
季節性要因によるもので、過度な警戒は不要との見方を強調した。
量的引き締めのペース減速については、
「そう遠くない時期」に始まるとしたものの、
具体的な時期については明言しなかった。
【政策金利見通し(ドットチャート)】
【FOMCを受けた今後の投資スタンス】
2023年年末から来年初にかけて利下げ(とそれによる円高)を見込んでいたが、
想定した以上に米金利の高止まりが続きそう。
明確な政策変更になるまでは、
年始の投資方針に従い、保守的な運用を心掛けたい。