【雑感】 新NISAへの不満

最近、新NISAを始めたことを後悔する声がSNS上で増えているらしい。
中には騙されたと恨み言を言っている人もいるみたいだ。
※参照:https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000346881.html

 

4月のアノマリーとは裏腹に日米ともに市場は滑落。
一時41,000円を超えていた日経平均が、
4月26日(終値)で37,934.76円まで値を下げた。

米国のインフレの長期化と金利高止まり懸念に加え、
地政学リスクの高まり(中東情勢の緊迫化)などにより株価が下落した。

原因が何であれ、株価は変動する。ずっと上昇(下落)し続けるわけではない。
ボラティリティが高い時こそ、長期的な視点で考えることが大切だ。

投資で特に大事なことは、
①余裕資金で投資すること、②時間を味方にすること(長期投資)、
③投資ルール(目的を含めた投資方針)を守ることだと思う。

kunco.hatenablog.jp

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新NISAが税法の観点からお得なのは間違いない(*1)。
ただし、前提としてうまく「投資」できていればだ。

「儲ける」ために投資判断をするのは自分自身で、
他の人が責任を取ってくれることはない。

そもそも「フリーランチ(Free lunch)」などは基本存在しないのだ。
簡単にお金を儲けられる方法があるとして、
なぜそれを他人に教えようと思うのか。しかも無償で。

投資は自己責任であるから、
自分が納得できるレベルの知識を持って投資すべきだと思う。

もし特定の人を信じて、そのアドバイスに従うという判断をしたなら、
判断をした自分が責任を取るべきで、信じた相手を恨むのは筋違いだ。

なお、世界一の投資家と評されるウォーレン・バフェット氏は、
2017年CNBCの番組(「On The Money」)で、
一部の人(※)へ「S&P500」への投資をすすめている。
※プロでない人。もしくは、知識、または時間がない投資初心者

バフェット氏は、
「S&P500」を低コストのインデックスファンドで継続的に買うよう勧めている。
更には、マーケットの変動にかかわらず、その方針を維持すること、
特に、市場が低迷している局面でこそ買い続けるように伝えている。

“Consistently buy an S&P 500 low-cost index fund.”
 “Keep buying it through thick and thin, and especially through thin,”

他人のアドバイスを参考に投資するのであれば、
その方の立ち位置も含めアドバイス内容を吟味し、
納得した上で、自分の判断として投資すべきだと思う。
(それもうまく投資を続けるための要件の一つだと思う。)

他人は結果に責任をもってくれやしないことを知るべきである。
自分以外結果に責任をとれる人はいないのだから。


【ご参考:テレ朝ニュース】

株価大幅下落で新NISA「損切り民」が続出?

[2024/04/25 22:06]

株価大幅下落で新NISA「損切り民」が続出? (tv-asahi.co.jp)

 

 株価が25日も値下がりし、一時は4万1000円を超えていた日経平均ですが、その高値からは3000円以上、値下がりしていて、新NISAを始めたことを後悔する投稿も相次いでいます。

 

 25日、日経平均株価は24日より831円余り下げて3万7628円。再び3万8000円台を割り込みました。

 

 異変が起こったのは19日。終値が3年ぶりに1000円以上、下落したのです。要因は中東情勢の緊迫。イスラエルによるイランへの攻撃の報道を受け、一時1300円以上、下落しました。

 

 今年に入って上昇を続け、一時4万円の大台を突破した株価。さらに、より投資が身近になる新NISAが始まり、投資熱が高まるなかでのこの大幅下落。SNSには悲鳴にも似た声が…。

 

Xへの投稿

「毎日、資産が減り続ける。NISAは何かの陰謀か?」

「貯蓄より投資と言われてだまされた。もうかるって言ったじゃないか」

 

 資産運用の後押しは岸田政権の肝煎り(きもいり)政策。その岸田総理は先週、学生など若い世代の投資家と対話していました。

 

岸田総理大臣

「新NISAスタートしたわけですが、このNISAの有り様について皆さんはどんなふうに思っているのか」

 

参加者

「正しい情報の見極め方を学べる環境、疑問に思ったことをすぐに相談できる環境が必要だと思っています」

 

岸田総理大臣

SNSを利用した投資詐欺やフィッシングによる被害、これが今、急増してもいます。改めて安心して投資を行うことができる環境整備、これは政府にとっても大きな責任であると」

 

 資産形成のため、どのような金融教育が必要なのか。そんな話し合いをした矢先の大幅下落でした。

 

 各国の経済状況や国際情勢など様々な要因で上昇、下落する株価。そう、重要なのは情報と教育。YouTubeSNSインフルエンサーなどが様々な情報発信をしますが、一体何を信じればいいのか。




 




*1:損益通算ができないなどのデメリットもある

【株式投資】4月のアノマリー

アノマリー(Anomaly)とは、現代ポートフォリオ理論や相場に関する理論の枠組みでは説明することができないものの、経験的に観測できるマーケットの規則性のこと(SMBC日興証券HPより*1

 

アノマリーは、相場で確認される経験則(傾向)で、
合理的な因果が不明なものをいう。

 

「1月効果」や米株の「Sell in May(5月は売り)」や「中間選挙後は株高」が有名。

 

星座の動きや干支と株価などがその典型。
単なる偶然のものも多い。

 

また、季節要因(税金や決算などのイベント要因)に関するものも多く、
証券会社のレポートやメディアでアノマリーが引き合いに出されている。

 

「4月」のアノマリーは、「海外投資家の買い越しが大きい(*2)」。

 

3月決算の多い日本の機関投資家は、決算対策の関係で、
期末に向けリスクを落とす(株式等を売却する)傾向にある。

 

その反動で4月は「リスクオン(株式等の購入)」に振れやすい。
この傾向を見越した「海外投資家」が4月に株を買う傾向にあるというもの。
※2002年以降(コロナ禍の2020年を除く)、海外投資家は全て買い越し。
 (ご参考: https://nikkei225jp.com/data/shutai.php

 

アノマリーは偶然で、合理性はない。
でも、アノマリーはわかりやすく、相場追認の理由に使われやすい。

 

市場は、相場上昇時には上昇した理由を、
下落時には下落した理由を後付けで探す。

 

相場変動要因の理由説明としてアノマリーはキャッチ―でわかりやすい。
何となく納得感があり受け入れやすい。

 

それがメディア等で流れるから、
それを信じて更に相場が追随する。
結果、市場が自己実現的な動きをすることもある。

 

今、日米ともに株高がすごい。
日経平均株価は34年ぶりに史上最高値を更新し、
「NYダウ平均株価」や「S&P500」も史上最高値を更新し続けている。

 

3月末時点でのポートフォリオ時価が大幅に増えた。
上昇率は日経平均に劣るが、金額ベースでは3,000万円以上増えた(*3)。

 

これまでの歴史が示すように株価は長期的に上昇するものだと信じている。
一方で、一本調子で上昇することもないと考えている。

 

「山高ければ、谷深し(*4)。」


いつ調整があるかは、わからない、
でも、そう遠くない未来に大きな調整が起こりえると思う。

米国大統領選をはじめとし、不確定要素が特に多い今年こそ、
キャッシュを厚めにし、(暴落した場合の)リスクとチャンスに備えたい。
※長期投資目的では配当金による毎月の積立投資(再投資)を継続

 

たとえ偶然でも、
4月がアノマリー通り海外投資家の買いで日本株が上昇したら、
短期売買目的で購入している株式(※)の利確を進めようと思う。
ポートフォリオ全体の3%程度

キャッシュポジションを増やし、
(暴落した場合の)絶好の買い場に備えたい。

 

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*1:アノマリー│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券 (smbcnikko.co.jp)

*2:「10月末買い・翌年4月末売り」戦略の根拠

*3:含み益は幻だとわかっていても、テンションは上がる

*4:高騰が激しければ、その反動暴落も激しいものであるという教訓

【FOMC(2024年3月)】

3月9日のFOMCで、政策金利を5会合連続で据え置くこと(5.25~5.5%)を決定。
声明文では、政策金利の維持、24年の利下げ回数見通しの維持が示された。

 

FOMC声明】

今年の年末時点の政策金利見通しの中央値は前回同様4.6 %。
また、一部で修正が予想されていた、年内3回の利下げ見通しも維持した。

 

一方で、今年年末の実質GDP成長率の見通しを2.1%と、
前回の1.1%から大幅に引上げ、強い経済活動が続くとの認識を示した。

 

https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20240320.pdf

 

【Press Conference:パウエル議長の会見発言要旨】

  • 全体的にハト派寄りのコメント。
  • 消費者物価指数の上振れは季節性要因によるもので過度な警戒は不要。
  • 失業率が今後上昇するとの見方を示唆。
  • 年内利下げ開始が適切との姿勢を再表明。
  • 保有資産の圧縮ペース減速を比較的早く行う意向を示す。

 

※参照「Federal Reserve Live March 19, 2024」:

www.federalreserve.gov

 

パウエル議長の会見での予想以上に「ハト派」寄りの発言により、
安心感から金利低下、株高で反応した。

 

会見では、市場予想を上回った1月と2月のインフレ指標に懸念を示したものの、
季節性要因によるもので、過度な警戒は不要との見方を強調した。

 

量的引き締めのペース減速については、
「そう遠くない時期」に始まるとしたものの、
具体的な時期については明言しなかった。

 

 

政策金利見通し(ドットチャート)】

(出典:FRBのデータ(※)を当方で加工)

 

FOMCを受けた今後の投資スタンス】

2023年年末から来年初にかけて利下げ(とそれによる円高)を見込んでいたが、
想定した以上に米金利の高止まりが続きそう。

 

明確な政策変更になるまでは、
年始の投資方針に従い、保守的な運用を心掛けたい。

 

 

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【株主優待】ライオン

ライオンからの株主優待(2名分)が届いた。
自社製品の詰合せ。

 

入っていたのは5点(×2名分)

1.システマハグキプラスハミガキ

2.キレイキレイ99.99%除菌ウェットシート(アルコールタイプ)

3.キレイキレイ薬用泡ハンドソープ

4.NANOX one PRO(衣料用洗剤)

5.ソフラン エアリス(パティオ)(柔軟仕上げ剤 )

 

 

 

 

普段使わないものも入っているけど、
値段が上がっている今、実用品がもらえるのはありがたい。

 

この時期に送られてくる優待は少ないから、
ことさらうれしい。

 

キリンからは優待の案内が届いた。
こちらは、ビールの詰合せ(2名分ともに1,000株未満)を注文予定。
届くのが楽しみ。

 

 

 

【雑感】小学生の金銭トラブル

愛知県の詐欺事件。

ヤフーニュース:同級生に「93万円だまされた」  “純金”の正体は水族館メダル 

名古屋市在住の小学生が金銭トラブル

 

news.yahoo.co.jp

 

小学生の事件とは思えない内容のニュース。

約100万円のタンス預金があり、それを子供が知っていたこと、
子供が学校のトイレなどでこっそり取引したなど、結構びっくりする内容。
加害者の親と学校の対応にも疑問しか浮かばない。

 

加害者の少年の親は、子供の金遣いとか気にならなかったかな。
謝罪しないのは、冤罪だと思っているからなのか。
など不思議なことが多すぎる。

 

別のニュースによると現状、3人(少年A、B、C)の加害者の親の対応は以下の通り。

Aの親は、謝罪も返金もなし。
Bの親は、謝罪はしたが、返金なし。
Cの親は謝罪し、返金。

 

それを聞いた妻が一言。
「算数の問題みたい」

 

算数問題としては面白いけど、現実の事件としては悩ましい。

 

お金の教育って難しい。
我が家では、世の中の平均値とともに、
年収や生活費、資産運用状況などを長男と話すことがある。


少しでも世の中の動き(経済、政治など)やお金の大切さを教えようとしてる。
(妻は財産の開示には賛成はしてない)

 

ちゃんと伝わらないと、外で思わぬ事件に巻き込まれるリスクもあるんだなと、
お金の教育の仕方について改めて考えさせられる事件だった。

 


(ニュース本文)
同級生に「93万円だまされた」  “純金”の正体は水族館メダル 名古屋市在住の小学生が金銭トラブル
3/4(月) 16:59配信


名古屋市内の小学生が「同級生に93万円だましとられた」と訴えていることが分かりました。「今後価値が上がる」と紹介されたという、コインや紙幣。純金だと信じて買ったメダルは水族館の記念メダルでした。

4日、中京テレビの記者が話を聞いたのは、一人の小学生のお父さん。

被害を訴える 小学生の父親:
「『お父さんに言わなきゃいけないことがある』って言い出して。(息子の)第一声が『40万円だまされた』だった。「他に(被害は)ないか」と聞いたら、総額100万円弱という話になった」

警察などによりますと、名古屋市内の小学校に通う現在小学6年生の男子児童が、おととし11月~去年2月にかけて計8回にわけ、同級生に対し、あわせて約93万円支払ったというのです。

100万近い金額で購入したというのが、記念メダルや外貨など。

被害を訴える父親によりますと、同級生3人からメダルを見せられ、「メダルは“純金製”。いま金のレートは1g9000円ぐらい。その価値が上がっていく一方だ」といわれたといいます。

そして、このメダルを36万円で購入したといいます。しかし、実際は名古屋港水族館で数百円で販売されている記念メダルだったのです。

製造するメーカーによると、素材も純金ではなくて、黄銅製で表面を金でメッキ加工したものだといいます。

被害を訴える 小学生の父親:
「(息子から話を聞いて) さすがに震えましたが、いろんな感情が折れ混ざって、震えまして」

さらに、珍しい紙幣だといわれカナダの10ドル札も購入。

取材した4日現在のレートで買うと、10ドルは約1200円ですが、その購入額は、なんと25万円!

父親によると、紙幣やメダルを売りつけられるようになったきっかけとみられているのが、男子児童が同級生に対し言った「100万円もっている」という言葉。

男子児童は、親戚にもらった祝い金やお年玉などを貯め、100万円以上を自宅で保管していたといいます。

同級生3人のうち一人の保護者は、「ことの大きさを知って、やってしまったことに深く親子一同反省している。被害にあわれた児童と親御さんには直接謝罪した。二度とないようお金に関する教育を今一度しっかりやっていきたい」と話しています。


また、児童が通う学校の校長は「お金含め、お菓子、スマホ、漫画を持ち込むことは校則で禁止されている。違反があった場合は指導している。警察の問い合わせには真摯に対応する」としています。


2月に父親が警察に相談。警察が、事実関係について、慎重に調べを進めています。

【資産運用】 外貨建て優先出資証券

  • 市場参加者の大半が悲観的で、投資対象が価値以上に売り込まれるとき(買い手がいない時)、投資対象のリスク自体が大幅に低くなっている可能性がある。
  • 自身のリスク許容度と商品特性を理解することで、中和可能なリスク(自分にとっては超低リスク)で高リターンを目指せるお宝投資先に出会えることがある。
  • 最も安全な買い場は、みんなが悲観にくれ、思い詰めているときである。
  • どんな市場も右肩上がりで行くわけではなく、必ず上下に変動しながら上がっていく。好況な時ほど、下落時の 「チャンス」を意識した投資を行うべきである。

 

 

FIRE達成に大きく貢献した2つの投資がある。
その1つが「外貨建ての優先出資証券」への投資がある。
※もう1つは「中国株投資」

 

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中国株への投資*1と異なり、
①ある程度の投資元本があったこと、②専門知識を活かした投資(※)だった。
ファイナンス、経済、商品性への理解

 

また、中国株への投資とは違った意味で、投資「タイミング」が良かった。
良い「買い場」は往々にして市場の暴落後に来る。
当該優先出資証券への投資もそんなタイミングでの投資だった。

 

2024年も株式市場が好調だ。米国だけでなく、日本株もすごい。
先週、2月22日(木)には日経平均が史上最高値を更新した。
実に約34年(1989年12月29日の3万8915円87銭)ぶりだ。

 

最高値更新が「通過点」なのか「バブル」なのかは別にして、
株価が割高圏内にあると個人的に思う。

 

ただ、難しいのは、「割高」でも「明日暴落する」わけではないこと。
市場が上を向いているなら、その波に乗るべきである。

 

それでも、いつか必ず「下落局面」は来る。
「山高ければ、谷深し。」

 

下落に「大きく」巻き込まれず、
下落局面で安全で高リターンを見込める投資候補に乗り換えられるよう、
当時を振り返り、半身で今の市場に挑みたい。

 

三菱UFJ銀行(BTMU)と三井住友銀行SMBC)の優先出資証券に投資したのは、2010年の初め。

 

【投資前提】

2008年10月にリーマン・ブラザーズ(米投資銀行)が経営破綻したのをきっかけに、
世界の市場に動揺が走り、深刻な金融危機に発展した。

 

これにより、海外市場における邦銀の資金調達が難しくなり、
通常(リーマンショック前)では考えられないような利息・配当を支払わなければ(特に)外貨での資金調達が難しい状況になっていた。

 

【投資商品】

  • (ユーロ建て)BTMU Preferred Capital 4 Limited (配当:年 217%( 2017年 7 月まで固定)、 2017 年 7 月以降は変動)

  • (ドル建て)SMFG PREF Capital USD (配当:年50%(2018 年 7 月まで固定)、2018 年 7 月以降は変動)

    ※購入時、両者ともに額面を下回る価格で取引されており、「運用利回り」は、10%以上だった。

 

【優先出資証券の商品特性】

  • 株式と債権の中間。発行体が破綻した際の弁済順位は株式とほぼ同等。
  • 最低売買単価が高い(額面で$100,000以上など)。
  • 必ずではないが、毎年決まった利息を支払う。
  • 償還期限はないが、発行体が望めば途中償還(元本返金)できる条項(※コールオプション)がついており、通常、その初回償還可能日に償還される*2ものと考えられている。

 

【投資根拠】

  • 比較的影響が少ないと言われていた邦銀でも資金調達には通常以上のプレミアムが求められていた。
  • 上記2銘柄は、それぞれ10%の「運用利回り」になる価額で販売されていた(アンダーパー(額面以下))。(ドル建:$1=50円まで円高が進んだとしても、償還日*3まで保有すれば元本割れしない水準)
  • 各国政府が金融機関の救済、金融緩和策を打ちだしている中、メガバンクが見捨てる可能性は極めて低いと考えた。

    → デフォルト(倒産)は原則しないと考えた。
  • 万が一、メガバンク(邦銀)がデフォルトするような事態に陥った場合、日本全体が大混乱に陥り、通貨(円)であろうが価値の毀損は避けられない。

    → どの資産クラスでもリスクが変わらないのであれば、
     10%以上のリターンを得られる優先出資証券に投資した方が得。
  • ドル円は当時$1=90前後であり、外貨建てで長期保有していれば為替レートだけで十分に儲かると考えていた(少なくとも、20年以内に$1=120円の円安時が複数回は来ると「当時」は想定していた。また、将来円大暴落(円が売られる)が起こると想定していた※。)

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【投資結果】

  • (ドル建て)BTMU Preferred Capital 4 Limitedは、償還前の2015年に売却。
  • SMFG Preferred Capital USD 3 Limited」は、満期保有(早期償還された2018年1月)。
  • 投資時に想定した通り、累積配当および売却・償還時における為替レートを加味すると2銘柄とも投資元本の2倍以上になった。

 

 

【学び】

  • 景況が悪化し、恐怖が優勢になると、これ以上損失がでる可能性が極めて低くなる水準にまで資産価額が下落することがある。
  • 最も安全なで高リターンが期待できる「買い場」は、市場が悲観にくれている時に起こる。
  • 市場は上下にサイクルを繰り返し、いつか必ず「買い場」が訪れる。高値圏内にいる今だからこそ、「買い場」に備えた投資をする必要がある。

 

*1:当時投資初心者だった

*2:早期償還されることが前提の商品(償還しないと、資金調達が難しいほど信用リスクが高まっているという市場へのメッセージになり得る)

*3:早期償還前提

【雑感】FIRE 勝ち組 / 負け組

株式市場が活況なためか、
FIRE関連の記事が増えている気がする。

 

そして、相も変わらず、偏りのある記事が多い。
(それでもつい読んでしまう…)

 

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「FIREなんて負け組ですよ」という記事(*1)を読んだ。

 

人生に「勝ち組」と「負け組」があり、
それを第3者が判断する。
うんざりする内容の記事だった。
(記事内では、FIREをした人が自分自身ことを「負け組」描写していたが)

 

早期退職の話をすると、
「いいなー、人生勝ち組で。」と言われることあれば、
「仕事しないで何してるの?暇じゃない?」
「自分には耐えられないわ。」と負け組扱い(?)されることもある。

 

記事のように私の人生が「評価(負け組扱い)」されているなと感じることはある。
(早期退職していることを大々的に伝えていないので、その機会は少ないけど)

 

同時に、友人がうらやんできた場合、
「いや、社会に適合できなかっただけだよ。
会社でバリバリ働いている〇〇(相手)が羨ましいよ。」
と自分を卑下してしまうことも多い。

 

建前でもあり、本音でもあるから悩ましい。

 

羨ましいなって思うような生活をしている知人でも、
周りに早期退職したことを伝えていない人もいる。

 

妬まれたりするかもしれないし、
大っぴらに「自由(FIRE)を謳歌している」ことを見せる人は少ないのではないのか。

 

レストランや商品のレビューと同様、
早期退職した後の生活を公開する人は少数派だ。
そんな特殊な方々の意見を全体の意見として扱うのはどうかと思う。

 

勝ち組か負け組かは他人が決めることでもないし、
どんな選択(働いても、辞めても)をしても「絶対安泰」であることはない。

 

だからこそ、自分で「選ぶ」ことが大事で、
選んだからこそ、その結果を「受けいれる」ことができると思う。

 

 

どんな選択をするにせよ、納得できる人生をおくりたい。

 

安易にFIREを薦めたり、否定する記事に辟易しながらも、
FIRE関連の記事読んでしまう悪癖をそろそろやめたい。

 

 

 

【参照記事】

「FIREなんて負け組ですよ」新NISA×好相場→2000万円早期退職をプロが検証

 

 

株や投資信託で資産を増やし、資産数千万円で会社を脱出する人たち。ミニマムな暮らしと、やりたいことの両立──理想的に思えるが、現実はどうか。AERA 2024年2月19日号より。

 

*  *  *

 

 2024年の株式市場は国内外ともに活況だ。そんな相場の波に乗り、資産を大きく増やした会社員投資家の間で再び「FIRE(Financial Independence,Retire Early=経済的自立と早期退職)宣言」が目立つ。

 

 FIREといえば1億円というイメージがあったが、ここ最近のSNSを見ると金額のハードルが下がっている。資産2千万円台で「3千万円の目標には少し早いですが、FIREします」という人も存在する。「理想は3千万円。2千万円台でも、まあOK」の雰囲気がある。

 

資産2千万~3千万円に対して年率平均5%程度の上昇を見込んでいる様子。必要に応じて、少しずつ引き出すことも考える。

 

■週2~3回好きな仕事

 資産は保有しながら週2~3回など、自分のペースで好きな仕事をする(やりたいことの実現)。会社員時代の収入をキープしたいという雰囲気はなく、起業して大金を稼ごうという鼻息の荒さも感じられない。

 

 2千万円という「早期退職時点の資産」は、今年から始まった新NISAの満枠1800万円に近い水準。新NISAが始まり相場がいいこともFIRE宣言の増加に影響しているかもしれない。新NISAでは利益の税金約20%が非課税。うまく使えば運用効率がアップする。

 

 ファイナンシャルプランナーの横田健一さんに実情を聞くと、「資産数千万円で勤務先を早期退職する人は、もともと生活にお金を使わない傾向が強い」という。いわゆる「ミニマムでシンプルな暮らし方」。

 

「実際に資産数千万円で会社を辞めた方(独身)の実例を挙げると、まず年間の食費は、外食も含めて10万円台前半でした」

 

 10万円は月ではなく「年」である、念のため。

 

「住居費(賃貸)は水道光熱費なども合わせて年間50万円台。逆算すると家賃3万~4万円の物件に住んでいました」

 

 当然ながら、東京の山手線の内側には住まない。

 

「いずれも年で、被服費4万円、交通費2万円、交際費1万円台、日用品9万円、医療費5万円台、通信費2万円台、社会保障費45万円、娯楽29万円、税金ゼロ。年間約170万円の支出です」

 

 

■高齢者無職世帯の仲間

 このケースは独身だが、それぞれの世帯の形に合った早期退職後の人生設計は、どう考えればいいか。ミニマムではない方向で、夫婦2人なら?

 

「まず出ていくお金、生活費から整理しましょう。総務省の家計調査(2022年)によれば、毎月の生活費が60代夫婦で約28万円、70代で約24万円、80代以上で約20万円でした。定年退職後の生活を前倒しにするわけですから、高齢者無職世帯の数字を参考にします。自由に少しは働くにしても、この層に早めの仲間入りをするわけなので」

 

 早期退職の年齢により、年金の金額が変わることにも注意。

 

「『ねんきんネット』で自分の年金額を試算してください」

 

 

小さな子どもがいる人は、子育て費用や学費もかかる。

 

 気になるのは「増やすお金」の部分。よく見かける、「年平均5%で増える見込み」というリターン予測は現実的か?

 

「全世界株式のインデックス投資信託を保有していると仮定すると、年換算で5%ずつ増える見通しは問題なさそうです。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、外国株式の期待リターンを7.2%と推計しています。JPモルガンの超長期予測(24年版、円ベース)では世界株式5.2%という記載が見られます。ただ、預金のように『毎年決まって5%ずつ増える』わけではありません。引き出すときの相場次第で最終リターンは大きく変わります」

 

■20年後の残高検証

 そこで過去の相場データを使った検証を、ニッセイ基礎研究所主任研究員の前山裕亮さんに頼んだ。1989年に会社を辞めたとして、その時点の評価額が2千万円なら年120万円、3千万円なら年180万円を引き出し続ける。20年後の2009年に資産はいくら残っていたか? S&P500と全世界株式でそれぞれ計算。同じ要領で、90年引き出し開始、91年引き出し開始……と、直近で「03年開始・20年後は23年」まで、15パターンの検証結果が出た。

 

「一番よかったのは94年引き出し開始です。当初2千万円のS&P500は年120万円ずつ引き出し続けても20年後に8856万円、全世界株式は4297万円が残っていました」

 

 同じく94年から年180万円ずつ引き出し開始で当初3千万円のS&P500は20年後に1億3283万円、全世界株式は6445万円の残高。

 

「97年引き出し開始から雲行きが怪しくなります。当初2千万円のS&P500は20年後の17年に276万円、全世界株式は400万円。99年引き出し開始の場合、S&P500も全世界株式も17~19年間で20年より早めに資産が枯渇しています」

 

■暴落をまたぐと枯渇

 引き出し始めた前半~半ばの頃、リーマン・ショックに見舞われた場合は資産が20年持たず、ゼロになっていたわけだ。なお、預金から同様に引き出した場合は17年でゼロになる。こう書くと、「相場がいい年も悪い年も同じ金額を引き出すのはよくない。『残高の3~4%』など『率』で引き出す検証じゃないと」という反論も来そうだ。率で引き出す場合、運用資産数千万円では大幅下落の年が「続くと」キツい。労働を増やすか、さらなる節約が必要になる。

 

リーマン・ショックの際、S&P500は1年4カ月下がり続け、元の水準に戻るまで5年5カ月。全世界株式は6年8カ月かかりました。暴落時に備えるなら、リスク資産以外に5年分の生活費を預金などで持っておきましょう」(横田さん)

 

 実際に早期退職したばかりの人にも話を聞きたい。23年7月、東証プライム上場のIT関連企業を40代で早期退職、「FIRE宣言」をした九条さんに取材した。明言を避けたが、億単位の資産で会社を辞めた様子。現在はフリーとして仕事を受ける日もあれば、ギャラ無しでイベントの手伝いをする日もある。

 

■年間生活費の20倍

 九条さんは30代前半で資産2千万円に到達した。「その頃は仕事が楽しく、忙しく、早期退職なんて1ミリも考えなかった」と当時を振り返る。

 

「40代の早期退職に必要なお金は『自分の年間生活費の20倍』と考えていました。年300万円で暮らせるなら6千万円。500万円で暮らせるなら1億円、という感じです」

 

 本稿前半で横田さんが例に挙げた、年170万円で暮らす人なら3400万円ということに。

 

「ここ5~6年は、何に投資しても上がる相場だったので、下げ続けるときの怖さを本当の意味でわかっていない人がいるかもしれません。ちなみに20年のコロナショックなんて、暴落のうちに入りません(笑)」

 

 FIREに憧れる人がいる風潮を、FIREした本人(九条さん)はどう感じるか。

 

「うーん。FIREなんてね、負け組なんですよ」

 

 無理にへりくだっているわけでなく、自然な様子でそう言う。

 

「社会や組織に属すれば、給料や今年の売り上げ、利益……何かしら競争があります。早期退職は、そういう勝ち負けの土俵から降りることなんです。もう、何も気にしなくていい。数字もノルマもない。自由。そこが根幹だと思います。働いている人より偉くもないし、必ずしも憧れるようなものでもない」

 

 FIREを冷ややかに見る人がいるのは、ある意味負け組なのに、必要以上に「すごいこと」として語る人がいるからかも。

 

 資産数千万円で早期退職して楽しく暮らしつつ、自由に働く(働かない時があってもいい)ことはサイドFIREと呼ぶらしい。言葉は格好いいが、一般的な言葉で置き換えると「セミリタイア」「脱サラして週2~3回は働いている人、または無職(所得がない)」となる。

 

「ただ、資産数千万円で会社を辞めることを否定はしません。辞めてみてもいいと思いますよ。僕自身、束縛から抜けたときの自由な気持ちは最高でした」

 

(1級FP技能士・古田拓也、編集部・中島晶子)

 

AERA 2024年2月19日号