【株式投資】4月のアノマリー

アノマリー(Anomaly)とは、現代ポートフォリオ理論や相場に関する理論の枠組みでは説明することができないものの、経験的に観測できるマーケットの規則性のこと(SMBC日興証券HPより*1

 

アノマリーは、相場で確認される経験則(傾向)で、
合理的な因果が不明なものをいう。

 

「1月効果」や米株の「Sell in May(5月は売り)」や「中間選挙後は株高」が有名。

 

星座の動きや干支と株価などがその典型。
単なる偶然のものも多い。

 

また、季節要因(税金や決算などのイベント要因)に関するものも多く、
証券会社のレポートやメディアでアノマリーが引き合いに出されている。

 

「4月」のアノマリーは、「海外投資家の買い越しが大きい(*2)」。

 

3月決算の多い日本の機関投資家は、決算対策の関係で、
期末に向けリスクを落とす(株式等を売却する)傾向にある。

 

その反動で4月は「リスクオン(株式等の購入)」に振れやすい。
この傾向を見越した「海外投資家」が4月に株を買う傾向にあるというもの。
※2002年以降(コロナ禍の2020年を除く)、海外投資家は全て買い越し。
 (ご参考: https://nikkei225jp.com/data/shutai.php

 

アノマリーは偶然で、合理性はない。
でも、アノマリーはわかりやすく、相場追認の理由に使われやすい。

 

市場は、相場上昇時には上昇した理由を、
下落時には下落した理由を後付けで探す。

 

相場変動要因の理由説明としてアノマリーはキャッチ―でわかりやすい。
何となく納得感があり受け入れやすい。

 

それがメディア等で流れるから、
それを信じて更に相場が追随する。
結果、市場が自己実現的な動きをすることもある。

 

今、日米ともに株高がすごい。
日経平均株価は34年ぶりに史上最高値を更新し、
「NYダウ平均株価」や「S&P500」も史上最高値を更新し続けている。

 

3月末時点でのポートフォリオ時価が大幅に増えた。
上昇率は日経平均に劣るが、金額ベースでは3,000万円以上増えた(*3)。

 

これまでの歴史が示すように株価は長期的に上昇するものだと信じている。
一方で、一本調子で上昇することもないと考えている。

 

「山高ければ、谷深し(*4)。」


いつ調整があるかは、わからない、
でも、そう遠くない未来に大きな調整が起こりえると思う。

米国大統領選をはじめとし、不確定要素が特に多い今年こそ、
キャッシュを厚めにし、(暴落した場合の)リスクとチャンスに備えたい。
※長期投資目的では配当金による毎月の積立投資(再投資)を継続

 

たとえ偶然でも、
4月がアノマリー通り海外投資家の買いで日本株が上昇したら、
短期売買目的で購入している株式(※)の利確を進めようと思う。
ポートフォリオ全体の3%程度

キャッシュポジションを増やし、
(暴落した場合の)絶好の買い場に備えたい。

 

kunco.hatenablog.jp

*1:アノマリー│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券 (smbcnikko.co.jp)

*2:「10月末買い・翌年4月末売り」戦略の根拠

*3:含み益は幻だとわかっていても、テンションは上がる

*4:高騰が激しければ、その反動暴落も激しいものであるという教訓