【資産運用】予実分析(2023年度/2022年度)

【2023年度】(有価証券運用利回)

 

予算(括弧内は昨年度): 2.94% (2.82%)

昨年度実績: 6.38% (達成率: +126.55%)

※昨年度の実績詳細に関しては、以下「【昨年度(2022年)】実績分析 (有価証券運用利回)」参照

 

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目標:

  • 投資目標(①配当・分配金からのキャッシュ・フロー確保および②保有資産の時価総額の最大化)を達成すべく、状況に合わせポートフォリオを組み替える。
  • 2023年は昨年以上に厳しい(難しい)年になると考えている。資産価格の変動に一喜一憂せず、投資原則に従った運用を心掛ける。
  • 現在の米金利高およびその将来的な利下げを見越した、イールド・ハンティング(利回り追求)を本年度における投資の主軸にする。また、株式に関しては、基本、悲観シナリオをベースに運用する。
  • 世界全体が悲観に陥った際に「攻めの投資」ができるよう、キャッシュを常に厚めに持つよう心掛ける。
  • 一方で、長期的に見て買い場である可能性もあるため、投資目的に合っているものは、ビジネスモデルとその見通しをよく吟味して積極的に投資するようにする。(長期保有前提の投資については、短・中期的に含み損が出ることを覚悟して投資)

 

 

  • 現金比率:

引き続き市場悪化に備え、現金を積み増す。米国債および高格付けの短期社債(3年未満)は現金と同等の扱いにし、MMF(現金)+米国債/社債で20%~25%維持することを目指す(期初:19.1%(現金)、2.3%(米国債)+1.1%(社債))。

 

  • 債券:

米国債および高格付けの短期社債(残存期間3年未満)で4%以上の利回りが取れる際に購入を検討。また、イールド・ハンティングのため、①米ドル建て投資適格社債ETF、②キャピタルゲインを狙いで年限長めの米国債ETF、③ハイリスク・ハイリターンであるハイイールド債券のETFを米国利下げ決定前まで購入予定。以下はETFの候補リスト。

 

 

  • 株式:

日本株) ①株価下落時に高配当ディフェンシブ銘柄を中心に投資。ただし、投資資金を追加投入することなく、各証券会社口座内の資金(配当金含む)の範囲に限る。②特定銘柄(三菱商事、メドピア、リクルートイビデンM&Aキャピタル)については、株価と業績を見ながら短期売買での譲渡益獲得を目指す。③メイン証券(2社)の営業との関係を強化し(お付き合いでの投信購入含む)、IPO割当率を上げてもらう(昨年実績:応募16件中割当は、4件。当該2社が主幹事であったのは7銘柄(9銘柄が引受幹事))。

 

(米国株) ①追加資金を投入することなく、既に保有するドルおよび配当金・売却金のみでの投資に限定。②投資対象銘柄は、新規は、高配当ディフェンシブ銘柄のみ。既存投資銘柄は、本当に割安で業績に問題ないと思ったもののみ購入を検討。③米国利下げ開始時にS&P(インデックス)購入検討(状況によってはNASDAQも)。

 

年前半はこれまで通りグローバルREITを積立購入(平均月30万円)。その後は、米国金利と景況感により柔軟に追加投資を検討。仮にREIT市場がもう一段崩れたとしても、長期的な買い場であると考えるため、追加購入はあっても売却はしない。日本のREITは、個別銘柄については、価格変動、運用利回り、(セクターごとの)業績に応じて、既に保有しているREIT間でスイッチするのみにする。

 

インド株式指数に連動するETF(1678: JP)を、毎月買増していく。ただし、1年を通じ、受領配当金の範囲内での投資に抑える。

 

  • FX:

昨年の失敗を糧に、今後はKPIに含めず、自分のルールに忠実に従い取引をする(徐々にポジションを減らし、投資規模も大幅に縮小させる)。日々のマーケットの動きに惑わされることのないよう、月次の実現利益の計算に含めることをやめる(総資産の算出時には含む)。

 

 

【昨年度(2022年)】実績分析 (有価証券運用利回)

 

予算: 2.82% 

実績: 6.38% (+126.55%)

 

期初目標(2022年)と結果:

 ①現金比率を17.6%から25.0%まで引き上げる。

  (米国金利次第(長期金利2.0%以上)で購入予定の米国債含む)

  ⇒(結果:△) 期末の現金(MMFおよび米国債含む)比率は21.4%。米国債は、想定より高い運用利回りで購入(約3%)。現金が増えなかった主因は、インフレ長期化を見誤り、早すぎるタイミングで株式等を購入してしまったため。 

 

 ②日本へのエクスポージャー(主に株式)を30%まで引き下げる。

⇒(結果:×) 期初より0.9%増え、41.5%まで増加。

  相対的に日本株のパフォーマンスが良かったのと、売却額以上に(割安と思い)買増してしまったため。

 

 ③コモディティ(金)を5%まで引き上げる。

  ⇒(結果:×) 0.6%(前年同期比△1.0%)。2月のロシアによるウクライナ侵攻直前の暴騰時に、(侵攻は起こらないと考えていたため)金を売却し利確。その後、米国利上げに伴い、ドルベースでの金価格が下落した際に、少額買増したが、期初予定の通り増やすことはできなかった。

 

 ④REITを15%まで引き上げる。

  ※下落時に買い増し

   ⇒(結果:△) 期初より2.4%増えたものの、10.8%で着地。2022年は、海外RIETを買い増した。一方、①米国利上げの影響によるREIT価額の下落が想定以上だった、また、②日本のREITを減らしたため(リスクとリターンについて再検討した結果)、15%まで引き上げることができなかった。なお、長期的には今が買い場だと思っているので、しばらくは海外REITを中心に買増していく予定。 

 

 ⑤金利上昇局面であるものの、定期的にメタバース関連株を長期保有目的で購入

   ⇒(結果:△) 2022年1月~3月において、エヌビディアおよびマイクロソフトを毎月定額(少額)購入した。また、6月下落時にはマイクロソフトを少しまとまった金額分購入。ただ、両者ともに、完全にタイミングを間違えた。特に6月のマイクロソフト($272/1株)の購入は早すぎた(2023.1.1現在:228.85)。ただし、長期保有して問題のない銘柄と考えている。マイクロソフトに関しては、業績と株価を見ながら追加購入を検討する。エヌビディアに関しては、回復までより長い期間がかかると考えるが、売却予定はない。